2014年1月6日月曜日

万年筆

 父方の祖父が亡くなったのは、私が、大学生になったばかりの頃。祖父は、歴史家だった。
その祖父が、生前に、ほぼ一日も欠かさずに、万年筆で日記を書いていたと、父から聞いたときに、万年筆に最初に興味を持った。インクがなくなると、祖母が買ってきてくれていたそう。便利なボールペンがいくらでもあるのに、なんで万年筆なんだろうと思ったら、万年筆は、使う人の書き方になじんで、文字が変わっていくと、父が教えてくれて、“万年筆って、すごい!面白そう!”と思った。それから、しばーらく経ってしまったけれど、好きになった女優の杏さんも万年筆を大切に使っているということを知り、この不思議な存在の万年筆に興味が再燃。数週間後に控えていた退職のお祝いに、絶対に万年筆を買おうと決めた。でも、嬉しいことに、大切な人が、クリスマスプレゼントにと買ってくれた。2013年12月に私の手元にやってきたのが、PILOTの万年筆。
 2014年の年賀状の宛名は、万年筆で書いた。万年筆を使うと、なんだか、文字をきれいに書こうっていう気持ちになれるところが、すごいと思った。
 今年は、美しい女性になれる努力をしたいと思う!美しい文字を書くことや、素敵なペンを長く使い続けることでも、女性としての美しさが磨けると思う。だから、今年から、万年筆を使える女性になろうと思う。
 新聞に取り上げられていた記事によると、万年筆は、日本の文字を書くために改良されてきたので、万年筆を使うと、字がきれいに見えるそう。ペン先の紙に当たる部分が卵型なので、「止め、はね、払い」が書きやすいとのこと。そして、ボールペンのように立てず、60度程度寝かせて書くのがよいそう。最も大切なのは、あまり力を入れず、ゆっくり書くこと。そして、万年筆にとって、最大のお手入れは、毎日使い続けることだそう。
 何よりも、万年筆を持ったときの、落ち着く心を大切にしたいと思う。

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